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2015年11月04日

かりだった

奏はのぼせそうになるのも構わず肩まで浸かり、ぐるぐると考えを巡らす。猛烈な恥ずかしさは少しずつ収まってきたが、代わりに湧き上がるのは嬉しさではなく困惑だった。

喬允と一緒に風呂に入っているという今の鑽石能量水 問題この状況。何がどうしてどうなってこうなったのか、自分でもよく分からない。

奏は霞のかかり始めた頭で考える。さっき喬允は『奏が好きだ』と言った。確かに言った。でもその『好き』ってどういう“好き”なんだろう。“愛してる”と同じものと考えていいのか。それともまさか、Hしちゃったから責任取らなきゃ、なんて考えてるのか。うん、喬兄ならあり得る。それより、なんであのDVDを喬兄が持ってるんだ? ていうかそもそも、なんて喬兄は俺の部屋にいるんだっけ……?

「喬兄……」

ずっと水面を凝視していた奏は、ゆらゆらと顔を上げて正面の喬允を見据えた。

喬允は疲れているのか、浴槽に身体を預けたまま目を閉じている。その端整でありながら無防備な顔や、水滴が伝う逞しい首筋、濡れて額やこめかみに張り付く髪など、目に留まるもの全てが奏の欲韓國 泡菜望を揺さぶる。しかも白い湯気に包まれているせいで、妄想めいた悩ましげな質感があった。

奏は見えない何かに引き寄せられるようにすーっと湯の中を進み、喬允の傍へ。そしてかすかに緩んだ形のよい唇に、自身の唇をそっと近づける。今にも重なろうとしたその瞬間、喬允のまぶたが開いて二人の目が合った。

「うわっ」

奏は声を上げてのけぞり、慌てて浴槽の端に戻った。そして顔だけでなく、首から肩まで真っ赤に染めて、何度も謝った。

「ごめんっ、喬兄。ごめん、俺っ……」

喬允は何も言わず、謝罪を繰り返す奏をじっと見つめるばが、やがて「あ、そうか」と声を上げ、ふわりと笑った。

「分かったよ、奏。お前あの時、俺にキスしようとしたんだな。今みたいに」
「あ、あの時って……」
「俺たちが中学の時、花見をした河原で、お前が何度も<Neo skin lab 傳銷俺に謝ったことがあっただろ? 当時は理由が分からなかったけど、お前あの時俺に―――」
「もっ、もういい! 言わないでいいからっ。……ったく、なんで今さら分かっちゃうんだよ。ああああ~~~~~、もうッ」



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